ニトリと言えば、家具量販。物流は切っても切れない。
そして軽貨物だからと言って、ヤマト運輸のアンカーキャストなんか枝葉の話題は有名動画さんをご覧ください。
物流会社から見るのではなく、小売が物流にどう動くのか?
10月末だからこそ来期を占う独り妄想。
物流と言ってもひと括りにせず、資材調達に伴う輸出入と海外配送網は除外します。だから局所的に捉えますね。国内物流のセンターから客先へ届ける部分に考査スポットあてます。
持ち帰れない商品の小売
大型品の配送は、ラストワンマイル的な宅配便と同一ではない。
8年ぐらい前のラストワンマイルと違う事は確か。
路線会社が引受条件の引き上げ。引き締め後の現状である点。
小売が自前配送に徹するのは規定路線。
ニトリを見ると言う事は、HC系も家電量販にも同様の事が見える。
ニトリが扱う商品の多くは、店舗からそのまま持ち帰ることができないような大型の家具やインテリア雑貨。店舗で代金を精算すれば、そのままお客様が利用できるという商品ではありません。利用客の自宅まで届け、ものによっては設置して初めて、使えるようになるものです。つまり、物流(=商品の配送)なくしては成立しないと考えられるビジネスです。ニトリが生み出した「製造物流小売業」は、同社ならではの「お、ねだん以上。」を生み出し続ける仕組みと言えるでしょう。
ニトリグループで現在、グループ内の物流機能を担っているのがホームロジスティクスです。2010年、ニトリグループが持株会社体制に変わると同時に、物流部門が分社化して誕生しました。設立当初はグループトータルの物流コスト削減を主な狙いにしていましたが、現在は、ITシステムの開発・整備や作業の機械化に加え、他社の荷物の配達や新規ビジネスにも積極的に取り組んでいます。家具・インテリアに特有の「組立配送」(専門スキルを持ったセールスマンが配送し、組み立て設置をする)は業界トップクラスの実績があります。
一般貨物系の運送会社が生き残りを賭けて検討しているのが、ツーマン(2名体制)のエリア配送(面的受注)。案件を1つ獲得するという捉え方ではなく、面(市町村・都道府県)ごとに一括する受注。EC系のラストワンマイルを受託している運営している物流会社なら理解出来る受注スタイルです。ホームロジスティクスやプラスロジスティクスなどの動きも参考になろうかと思う。こういう報道を見る場合は、記事そのものの意味よりもホームロジスティクスの位置づけがグループ全社の中での位置を見る方が現実的である。
ホームロジスティクスとは
ググってください(笑)
既存媒体の上塗りは自分でお願いしますw
[9843]株式会社ニトリホールディングスのIR情報でも役員人事に関する掲載が少ないですね。少ない点は安定しているとも取れます。何れにしても専門家ではありませんから(笑)株式会社ホームロジスティクスとの人事交流がないか?活発さは問いません。もうすこし掘り下げてみようと思います。
2016/05/13役員人事に関するお知らせ
五十嵐氏就任前の経営体制が見えます。
2016年5月当時の役員人事。
白井俊之|代表取締役会長
松浦学|代表取締役社長
田岡敬|専務取締役
白井俊之氏は現ニトリホールディングスCOOですが、それ以外の方はわかりません。白井氏の後のホームロジスティクス社長の松浦学氏の後が五十嵐氏になるのでしょうが。
ニトリホールディングスのコーポレートガバナンスの役員一覧に掲載されている氏名欄にお名前がございません。もしかすれば、海外の物流拠点として辣腕を振るわれているのでしょう。改めて日本国内のIRに掲載されることお待ちしておりますW
五十嵐明生 氏の研究
2010年8月より完全子会社化
株主構成として、株式会社ニトリホールディングス100%
代表取締役 五十嵐 明生
親会社ニトリフォールディングス上席執行役員でもあります。
2013年5月の取締役決議により執行役員にご就任なさっております。
2013年5月17日役員人事に関するお知らせ
企業IRニュースに掲載されております。ホームロジスティクス完全子会社化して2年強でニトリフォールディングスの執行役員。人事畑から組織開発を行い、ホームロジスティクス完全子会社化してから8年目に代表取締役就任。管理部門から見るのと子会社でも組織を動かすのと。もしかすれば、後継者なのかも知れませんね〜妄想ですよw何れにしても「製造物流小売業」と冠するぐらい製造と物流と小売を同列に重視しているとの裏返しであることは確かです。
日本CHO協会に掲載されたプロフィールを引用致します。
学卒業後、(株)ニトリ家具に入社。店舗勤務を経て、人事分野を担当する部署で経験を積む。数部署で部署長やプロジェクトリーダーを務め、2013年より執行役員に就任。ニトリグループ内の人事制度を国外に展開し、2014年にはグローバル人事システムの導入等、国を越えた全グループ人財育成プロジェクトの指揮を取った。2018年4月(株)ホームロジスティクス代表取締役社長に就任。ニトリグループの物流部門を担う同社の改善・改革に着手する。
やはり人事部のカテゴリー系の記事が多く、人事畑を歩んでこられた方なんですね。これだけでもピカイチの経歴で痺れますw組織は人事。
2018/01/16執行役員 組織開発室室長での講演
異動は、役職による例外もありません。役員に対しても、店舗でお客様対応にあたる人事異動も出ます。中途入社の社員は驚くこともありますが、3~6カ月ほど店舗にいると、様々な気付きを得ることができます。そして本部に戻り、また数年後に再び店舗に戻るときにはむしろ「待ってました」といわんばかりになります。現場の知識が足りなくなり、自分の施策が正しいのかどうかだんだん分からなくなるので、それを店舗で確かめられるから、というわけです。この配転教育を含めた教育制度と評価制度を今、海外のニトリにも展開しています。これからさらにグローバル化を加速させるにあたって、共通の情報をどの国でも得られるようにするためです。
2018年初頭の組織開発室室長時の講演でも言われている人事交流が、現在のホームロジスティクスにあるのですね。物流小売を重要視している組織ともとれます。そして利益の源泉が配送コストにある点も見えますね。役員から現場組織への異動も珍しく、目まぐるしく現場からの変化を肌で感じる事に社風を感じれます。勢いがあるというスタンスはこのような人事に見られるんだなぁと思う。
系列輸送に特化しない展開性
ホームロジスティクスではニトリの商品の配送がおよそ95%を占めるが、ニトリ以外の150社以上の企業からも大型商品の配達を請け負っている。ニトリの商品だけでは地域や時期によって需要にばらつきがあり、トラック1台当たりの積載効率を平準化するためにも、同社ではニトリ以外の商品の配達を拡大していく方針だ。新たな荷主を開拓するうえでも、配達サービスの質の高さは大きなアピール材料となる。一般的なSPA(製造小売業)ではなく、「製造“物流”小売業」を自称するニトリ。通常の小売企業の事業領域では考えられないような地道な取り組みの積み重ねこそ、今後のさらなる成長の下支えとなりそうだ。
五十嵐社長の掲載記事ですが、ニトリ95%その他150社5%の供給構成だ。この5%を埋める為に同業他社やEC系のツーマン配送を要する物流会社とHC系とのシナジーを模索しているでしょうね。ここでキーとなるのが、「ツーマン配送」このキーワードは、次の世代のラストワンマイル成長分野。小口のラストワンマイルが自動ロボットに取って変わられた後の争いが既に始まっている。いつの時代も取り残されるのが、末端軽貨物ドライバーなんだなぁ。
大型品を小型品みたいに運ぶ
これからは、その大型品のスムーズな配達網が生き残る時代。
小型品は人ではなく、単価下落と従事者減により美味しい思いは少なくなる。
荷物が出来る場所に身を置く。Amazonが大型品を自前配送に投下する必要性も無くなる。世の中のEC大型品物流の配送網を作り上げ、世の中の物流のキャスティングを握りたい。そんな壮大な思惑も見え隠れする。ならば、勝負は大型品をいかに安価にスピード感を持ってツーマン配送が出来るか?そんな一般貨物や個人事業の軽貨物業者が組織的に動けるか?スポットや長距離チャーターと言っている時代は終焉を迎えるんだろうなぁ。後20年商売を続けたいW
一般貨物の運送会社が生き残りを賭けて動く。M&Aも活発。自社の価値をあげて売却する為にもツーマン配送で価値を高めてみてはいかがでしょうか?組合作って、アフターファイブで取引先をゴルフ接待や謝肉接待をやる前にツーマン配送(笑)点から面で仕事は獲得するのですよ?価値が下落しづらいから(笑)
引越し専業会社も同様にシナジー抜群です。アートバンライン株式会社の動きも注視です(笑)